8/11/2017

サンフランシスコの建築 

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 サンフランシスコの建築はビクトリアンハウスで有名だが、坂が多いので2階に見えるところも地下1階だったり2階が3階だったりする家が多い。
デザイン的には綺麗だが、木造なので、中で人が歩くと音が響く。
特にアメリカでは土足なので靴の音がドンドン、コツコツと鳴る。
不便なのは、古いホテルや民家では階段に絨毯が敷き詰められているが、トランクや家具を持って上がるのにタイヤが滑りにくいし、階段を上がる時、段差の間が狭くて、物を持ち上げづらい。
ただ、ビクトリアンハウスの好きなところは、道路側から一見して見えない、小さな階段と裏庭。
プチ菜園を作ったりしている人もいれば、シェアーメイトと飲んだりする交流スペースにしている人もいる。
屋上に日光浴のためのベッド式簡易家具や、ハンモックでくつろいだりしている人もいて、そんなのんびりした暮らしに憧れる。
地下1階を兼ねる1階部分をランドリールームや物置に使っていたり、ガレージにしたり、持ち主の部屋にして上の階を人に貸している人もいる。
デザインによっては、一つの建物にドアが二つあって、二つのうちに分かれているところもある。
その場合は、意外と木の壁から音が漏れるので、家具を置いたりして防音を図っているが、気にしないで、お隣さんと気兼ねなく付き合っているようだ。私は、ものづくりを考える時に気が散ったりする時は、学校や公立の図書館に行ったり、公園に行ったりして勉強していた。

ビクトリアンハウスの他にはレンガ造りの重厚な建物。
主に、デザイン事務所などに使われていて、ロフトやメザインという中二階があったりする。
人が住む、というより、アトリエや、事務所、工場に使われることが多い。

最近は鉄骨やアルミのモダンな建築も増えている。
もちろん新しいので、かなり家賃や販売価格は高い。
どんな人が住むのか知る由も無いが、ITやデザイン系で成功している人や、そこそこ給料をもらっている人がシェアーして住んでいたりする。サンフランシスコは前以上の貧富の差があり、
住め無い人は、違う市や州に移ってしまう。
逆に、そういうモダン建築を市とコラボして低所得者のアパートにする建築家もいる。
おしゃれで住んでみたいが、逆に低所得者としての証明がいるので、留学生は住め無い。だいたい留学生としてビザを得るためには一定の財政証明書がいるので、もともと財政がある家庭の人が来ているか、国費や奨学金できている場合が多いので、そういう低所得者アパートとは縁がないが、ある程度、皆アパートや家をシェアーして住んでいるようだ。

特徴的なのは、やはりチャイナタウン、などの移民の建物。
一見ビクトリア調なのだが、中国風の屋根の破風や瓦などが混ざっていて、米中折衷といったところか。それに、ランタンなどの、赤い飾りがぶら下がっていてカラフル。
華僑の学校の入り口も少し、アジア風の学校の感じがした
 
 実は昔はチャイナタウンはサンフランシスコ湾の南側にあった。アジア系移民が虐げられて不便な場所に住んでアヘン窟があったという。それが歴史を経て、今の観光地のチャイナタウンの場所に移ったが中国系移民は、今も増え続け、クレメンテ通りやアービンング通りなどに、第二、第三のチャイナタウンがある。そちらの方はのちに建てられたビクトリアンハウスの住宅地で、一般的な家に住んでいる。ダウンタウンから遠いし、州立大もあるので家賃が安いので、そちらに移民が多く住んでいるとされている。

サンフランシスコならではだが、ゲイの方々が住んでいる住居には彼らのプライドで、レインボーカラーの旗を窓から出していたりする。
それによっての差別もあるが、比較的、人種、性別、宗教などの差別が肝要なのがサンフランシスコのいいところだと思う。

以前、ロンドンで、火災が起きて、ビル全体が燃えた。
サンフランシスコでは、耐震補強はしているが、木造の家が多いので、家事の件数は多いと思う。

そのため、消防車がしょっちゅう街を走っている燃えにくい構造にした方がいいと思うが、ビクトリアンハウスのデザインをそのままに保つのも重要なことだし、この街の美しさを保つ役割の一つだと思う。

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