12/13/2017

エッセイ完全版できました。

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サンフランシスコ路上観察』 Tomoe Nakamura著

エッセイ完全版できました。

よかったら読んでくださいね〜。

12/06/2017

現地の人と何語で話すか?

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現地の人と何語で話すか?


 言葉は大事だ。大抵の日本に住んでいる外国人は、日本に馴染むために日本語で話す。同じ民族の人と集まって話す時は、母国語で話す場合もある。英語圏の人は敢えて覚えようとしない人もいるが住んでる場合はある程度話すようにしている人が多いと思う。それと同じで、アメリカに行けば英語が流暢でないと、アメリカ社会に入れてもらえない感じがある。特に、日本人は、英語が話せないまま海外旅行したりする場合があり、あまり話せないのを他の国の人も知っているので、日本人とわかるとからかわれたりもする。旅行者のヨーロッパ人もからかっていたし、中国系の学生も通学のバスの中で、同級生?の日本人のことをからかっていた。「英語教育をする前に日本語をちゃんと教育したら」、という人がいる。確かに日本にいたら、そんなに英語で苦労することはないが、やはり海外にいると英語が出来ないとかなり見下げられるのが現実だ。
 英会話学校時代に、日本人ばかりがつるんでいた時もあったが、私はあまり日本人とは話さないようにしていた。バブルが過ぎて日本が不景気になると、日本人留学生の数もめっきり減ってしまったが、そういう時の日本人の生徒は私が話しかけても話したがらなそうにしていた。如実に白人や黒人男性を狙って友達になろうとする女子もいたが、私は気があう人と友達になる感じで、人種、年齢関係なく友達になって話した。親しくしてくれるフランス系の先生がいて、会うたびに、いろいろとアドバイスをくれたり、おごってくれたり、家に招いてくれたりした。でも大抵はアジア系ならアジア系同士仲良くなるか、白人でもアジアに興味のある人と仲良くなることが多いのは事実で、完璧に相入れるのは難しいなあ、と思った。もちろん英語を話せば何人だろうが気にしない人もいる。ただ、見えないカーストのようなものがあり、「留学生」とか「アジア人」とかの壁はあるだろう。それを分かった上で、生き抜いていかないといけない社会だな、と思った。それはアメリカだけでなく、どこの国でも何かしらあるだろう。
 当然留学するには、英語は死ぬほど勉強したが、サンフランシスコで生活するのに話すのは、英語だけとは限らない。もちろん買い物や銀行や病院などでは英語だが、友達がメキシコ人だったり、韓国人だったり、中国系だったりする時は、それぞれの母国語も知っておいたほうが入っていきやすい。エルサルバドル人など、人種によって、同じ人種同士なのに人前では英語を話す人たちもいたり、メキシコ系の店に行くと、メキシコ系スペイン語でレジの女性たちが、「中国人かな?」とか言うので「ソイ・デ・ハポネサ」(日本人です。)とスペイン語で返してやった時があったら、(わかっていたのか?)というそぶりをして黙っていた。そういう時は、もっとスペイン語が出来たらスペイン語で買い物が出来るのにと思った。
 アメリカ人に中国人に間違われるのはよくある。アメリカ人はフレンドリーで、よく「ハーイ」と知らない人同士でも挨拶をする。日本にいるとそれがないので、そういう文化が好きだ。ただ、バスに乗っていたり、街を歩いていても、「ニーハオ」と挨拶をされるときがあり、「I am not a Chinese.」(中国人ではないです。)と返事する。「じゃあなんだい?」というから「日本人です。」と返事をする。サンフランシスコはアメリカ最大の華僑のコミュニティがあり、今や市長も華僑で、サンフランシスコの民族比人口では白人を抜いてラテン系と華僑が圧倒的に多い。それが嫌で市街に引っ越す白人もいると聞いた。そのため、学校で第二外国語で中国語を取る人もいるので、中国人と思うと話しかけてみたくなるのだろう。
 反対に、中国人に見えるというだけで、襲われかけた時もあった。モールのエスカレーターを降りているだけで、とにかく、「嫌いだ!、嫌いだ!」、といっていきなり出てきて襲ってきた。とにかく怖かったので、「中国人じゃない!中国人じゃない!追いかけてくると警察呼ぶよ。」と言いながら逃げた。その人が何か中国人と何かあったのかもしれないが、それにしてもいきなりでびっくりした。中国人のチャイナタウンのバスのマナーが悪いとか、白人によっては評判が悪く、ひどく嫌う人もいて、白人からしたら、日本人や韓国人は見分けがつかないらしく、とばっちりを食うのだ。

 逆に英語が出来なければこんなにいろんなことを考えなくていいのかもしれないし、わかってても知らないふりをしていた方がいい時もあるかもしれない。フィリピン系の人でも親切に話してくれる人もいるし、イケズしたり、買い物をした時にぼられたこともあった。なぜボラれたかがわかったかというと、ハウスシェアーしていたフィリピン系の友達が教えてくれた店で、買い物をして、値段を言うと、彼女がいつも買っていた値段と違ったから、「あんた、それ、ぼられたよ」と(You were cheated.) 言われたからだ。そこはフィリピン系の人が多い地域だったので、日本人と見るとボッタのだろうが、買った食べ物は美味しかったが、怖くなって二度と行かなかった。多民族で、どの人が何人かで対処や話す態度を変えていかないといけないので、日本のようにシンプルに日本語で、とか英語で、とはいかないのがサンフランシスコの奥深いところだ。


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