2/11/2015

マーケットストリートの日常 2.デモ行進

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サンフランシスコ続き...

2.デモ行進


 サンフランシスコ市内には大きい通りが幾つかある。メインストリートのマーケットストリートの周辺には、大きいショッピングモール、観光客用のホテル、ビジネス街、長距離バスのターミナル、美術館、大学のキャンパスなどが集まっている。
 人通りがいつも多いため、マーケットストリートを通るイベントも多い。デモ行進、パレード、マラソン大会。車通りが多いのに、週末にはある一定の時間道路を封鎖してイベントをすることも多い。それが当たり前になっているので、前日にはテレビのニュース番組などで告知をして、ダイヤの乱れや人の混雑を最大限に押さえ、警官は前もって道路沿いにロープをはって、ロープ沿いにずらりと並んでイベントの安全を守る。そして、パレードなどが通り過ぎると、すぐに引き上げて、車や歩行者に道を譲って、何事もなかったように普段通りの状態になる。その片付け方が素晴らしく早い。
 

 デモ行進やパレードでよくあるルートが、バートのエンバーカデロ駅近くのジャスティン ハーマン プラザや、マーケットとBeale street (ビールストリート)から出発して、シビックセンター前広場で終わるパターン。市庁舎前広場には舞台が設置され、講演やライブ演奏がある。広場の周りには、デモやパレードに関するブースや食べ物屋台のテントが並ぶ。パレードと観客が到着すると、広場は午後の終了時間迄盛り上がる。パレードは、マーケットストリートで朝の10-11時頃に始まって、ダウンタウンに人が増えてくるお昼頃には、パレードの参加者や観客は市庁舎の方に移動しているので、他の観光客の支障にならない。参加者は市庁舎の屋台でお昼を食べたりして過ごして各々解散する。

 デモ行進の場合、内容は様々で、移民の賃金格差の問題、ゲイ差別の問題、最近では移民や黒人に対する人種差別的行為に関しての抗議がマーケットストリートだけでなく、低所得者層が多いミッション地区や、黒人が多いオークランドでも行われる。

 9・11のテロの後はブッシュ大統領に対する抗議や、アフガニスタンの戦争に対する抗議、仏教徒も参加した平和行進などもあった。最近では日本のデモも影響を受けているようだが、シリアスな感じではなく、太鼓や笛を鳴らして、明るくリズムよく行進している。大抵の決まり文句が、
Do you want it? NO! When do you want? NOW!
(それでいいのか?ダメだ!いつやめるのか?今だ!)、
 といってかけ声をあわせている。お祭りっぽくて楽しいのでよく着いて歩いていた。国際的なニュースになるような普遍的なテーマだけではなく、例えばホテルの従業員の給料が安いとか就労時間数が長い、などの労使交渉の抗議活動もある。サンフランシスコは観光地なのでホテルが多いが、掃除夫などの従業員は、移民が多い。彼らは時間給を週休でもらっているが、就業時間が不規則なため、待遇が悪い場合もある。そういった、ローカルな問題のデモにもマーケットストリートは使われる。


 パレードと言えば、2014年の暮れには、ローカル野球チームであるSan Francisco Giants (サンフランシスコ ジャイアンツ)のワールドシリーズ優勝記念に行われたパレードがあった。ちょうどワールドシリーズがホームグラウンドのAT&T Parkで行われていて、試合中もオレンジのユニフォームを着ているファンが市内をウロウロしていた。ハローウィンの飾りも、カボチャのオレンジ色とあわせてジャイアンツの文字で飾っていた。ゲームを勝ち進むごとにファンの気分は最高潮に達し、優勝して数日後に急遽パレードが決まった。パレードには行けなかったが、テレビやsnsで見てもオレンジと黒の紙吹雪が舞って、かなりの盛り上がりだった。それでも午後にマーケットストリートに行ってみると紙吹雪は全然残っていなかった。パレードが終わるとすぐに、前輪タイヤの横に、大きな丸いたわしのようなものがついたお掃除トラックが来て、ザワザワザワザワと音を立てて掃き去ってしまうからだ。

 サンフランシスコならではのパレードと言えば、「ゲイパレード」。6月の一大イベントになる。今では世界中の大都市で、「プライドパレード」という呼び名でやっているが、長年ゲイカルチャーといえばサンフランシスコというイメージがあった。ヒッピーで盛り上がった70年代からその傾向はあったが、悪い意味ではエイズの誤解とともに、ゲイのメッカ的イメージが定着してしまった部分もある。ゲイの人も世界中から移住してきて、パレードは各国、各地域、各職業グループのフロート、またドラッグクイーンのような派手な衣装とメークアップの人達が踊ったりしているイベント系のフロートなど、年々増えて派手になっている。私が最後に見た時は、ゲイ同士の結婚を望む市民と、それを拒むカリフォルニア州の法律の、「承認と否認」の繰り返しで、政治的な主張のフロートや署名を集める市民団体も参加していた。3回程しかちゃんと見ていないが、いつ見ても日本より職業や主張の自由さではすすんでいる、と思った。日本ではパレードの時だけ盛り上がるが、パレード後の署名活動などが、ちゃんと市民の政治に反映されているのだ。

2/09/2015

Bay Area publishers

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I mentioned that I am writing essay about San Francisco to some guy at the Saloon bar at North Beach area, and he gave me information about the publisher. And I found other publishers in Bay Area too.
Maybe I can submit my writing in English too... 


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