11/16/2017

カメラ屋さん

Buy my work Instagram

カメラ屋さん



 2000年に奨学金で留学していた時は、写真学科に所属していた。それまでも95’年ぐらいから自分で一眼レフを勉強して、旅行してはコンテストに送ったりしていた。当時は旅行写真家に憧れていた。まだフィルムカメラ全盛期だ。
最初は学校で教えてもらったメインキャンパスの近くのAdolf Gasserに行っていた。そこの人とも知り合いになって、よく行き来していた。初めて、そこで買い物した時覚えているのが、
Do you ring it? という言葉。当時は意味がわからず適当に答えていたが、住んでいくうちに、リング(鳴らす)という言葉がクレジットカードを使う、という言葉だとわかった。アメリカではカードより、チェックが多かったが、クレジット機能付きデビットカードを使う時は、「イエス」、と返事していた。Ringという言葉を聞くたびにその店で最初に言われたことを思い出す。

 いつからか忘れたが、街を知るうちに、アジア系のカメラ屋があることを知った。学校では自分で現像したりしていたが、趣味で撮る写真もあったりして、学校の課題以外では現像、プリントをやってもらっていた。

 中国系の現像屋さん。マーケットストリート沿いにあって、結構大きくてカメラも売って、現像もやっていた。そこのいいところはとにかく現像が早い。それからフィルムの本数が多いと負けてくれたりしていた。中国系の人でも無愛想な店員とかは中華街行くとあるが、(大抵は英語が出来ないから中国語を話せない人を嫌うせいだ)そこの店員さんは愛想も良くて親切だった。リーボックか何かの隣で、分かりやすいところにあったので、よく行っていた。大抵同じ店員さんに会うと、「ハーイ!」と挨拶していた。

 韓国系の現像屋さん。ポークストリート沿いにあり、韓国人の落ち着いた感じのおじさんが一人でやっていた。そこも販売も現像もしていて、おまけしてくれたりしていた。一人なので、お客がいない時は色々と教えてくれていて、何か優しいお父さんのような感じで、そこもポークストリートに行く時はよく寄っていた。少し韓国語なまりの英語を話していた。

 同じ通りにはイタリア系の現像屋さんもいた。そこも行ったことが何回かある。道の角に大工道具やがあり、そこの隣にあった記憶がある。向かいが良く行く中国系のスーパーで好きなエリアだった。イタリア系のゲイの店員さんだったか、おしゃべりが好きでたわいもない話をしていたのを覚えている。


今はスマホ時代。フィルムカメラ自体使う人があまりいなくなってしまった。私が行っていたこれらの現像屋は閉じてしまっているようだが、写真を勉強している芸大生も多いし、プロの写真家も多い街なので、幾つか他の店はレンタル現像所兼カメラ屋として頑張っているようだ。

No comments:

Post a Comment

rakuten travel, amazon instant

FB San Francisco page