11/23/2017

観光客を装った彫刻

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観光客を装った彫刻

 美術館や街中の壁画だけでなく、市内には至る所に彫刻がある。
 市のプロジェクトなどで作られた巨大な彫刻が海沿いや野球場や公園に並んでいて、人々は当たり前のようにその間を歩き回る。ダウンタウンのホテルの前に銅の彫刻があり、女性がトランクを横に置いて休んでいる、個人所有の彫刻もある。結構リアルで、写真を撮らせてもらったことがある。
 そして自分も同じように思案気な顔をして、横に座らしてもらったりしていた。結構サンフランシスコの人はそう言ったユーモアのセンスもあり、カリフォルニアならではなのか、明るくて元気が出るアート作品が多かった。
 彫刻ではないが、彫刻ぽく銀色に色を塗ってじっとしていて、お客さんが見るとたまにロボットのように動いてパフォーマンスをしている人たちもいる。古めかしい服の上から銀の絵の具を塗り、銀色の彫刻を演じている。自己流の男性もいれば、芸大の演劇科で腕試しのバイトをしている風の人たちもいる。
 他には「ブッシュマン」という体に草をつけて手にもヤシの葉を持って、フィッシャーマンズワーフのあたりで、人を驚かせている人がいる。横から見たらバレバレで観光客に「わかってるで」とか「変なおじさん」と引かれているが、近隣の人には親しみも込めて「ブッシュマン」の愛称で呼ばれている。気の毒がってチップを入れて行く人もいる。毎日決まったようにいるので、いなけりゃいないで、(今日はどうしたんだろう?)と思ったりする。

 最近、市庁舎などに日本でも馴染みになった、光のアートもされるようになった。建物や彫刻そのものに映像を投影したり、電灯をつけて彫刻を際立たせている。

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