12/08/2014

サンフランシスコのストリートミュージシャン

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    ストリートミュージシャン
 
 ストリートミュージシャンはストリートアーチストと比べて市の機関などに登録しないでいきなり駅の構内などに行って演奏している事が多い。移民系のミュージシャン。パウエル駅の地下にいた中国人の胡弓弾きフィッシャーマンズワーフのカニの看板の付近にいたペルーやボリビア人の民族楽器奏者。パウエル駅の外のブティック前にいた黒人のバンド。学生なのか夜に電気屋の外に来ていた黒人のバンドと日本人女性のボーカル。シビックセンターの地下通路にいた白人男性のアコーディオン演奏。この人は早朝の通学時に見かけた。2015年、5年ぶりにフィッシャーマンズワーフやパウエル駅周辺を廻ってみたが、前からいた人はバケツをドラム代わりに叩く黒人男性ぐらいか。大分いなくなったり、交代したりしている。景気とともに、以前からあった個人商店がなくなったりしている現象と比例しているようだ。正直音楽のクオリティーも以前程、「うーん」という感じ。バケツのドラマーは、ダウンタウンのメーシーズ付近から、エンバカデーロ通りのジャスティン ハーマン プラザに移動していた。ファーマーズマーケットは定期的にあるし、オフシーズンはそちらの方が人が集まることもある。ミッション地区の、16 ストリート駅の地下にもミュージシャンはいた。ミッション地区は、ラテン系移民がたくさん住んでいるのでマリアッチのバイオリンやキーボード弾きがいた。テロの後、経済が悪くなって来てからは白人も安い家賃を目指してミッション地区に移動して来たようで、ヘイト&アシュベリー並みの若者のポップカルチャー系の街になっていて、日本のガイドブックにものったりしている。そのため、最近は若い白人のミュージシャンも駅のそばで演奏している。基本的にはライセンスがないとストリートや駅構内で営業をしてはいけないことになっているが、日本と比べてストリートミュージシャンの規制は厳しくなく、毎日同じ所に来て演奏している人をよく見かけた。普通はチップや自作のCDを売って生計を立てている。縄張り争いにならないように、暗黙の了解で、それぞれに場所を決めてパフォーマンスしていた。
 最近はフードトラックやフードベンダー(食べ物屋台)が増えていて、様々なストリートビジネスで歩道の取り合いになっている感じがした。ジャンルは違うが客は使う小遣いが限られているので大変だと思う。ストリートフードは専門の機関が特定の場所で売っている所もある。それとは別にサンフランシスコ市内ではストリート フェアーという、エリアごとの歩行者天国のお祭りが毎週と言っていいほどある。それぞれに地区の特色があってどこに行っても楽しい。ストリート フェアーには、そのイベントに登録したミュージシャンが演奏していて、無料で見る事が出来る。イベント機関がスポンサーや寄付を募ってするイベントなので、さすがに音楽機材も、歌っているミュージシャンも、クオリティーが高い。だが、路上で許可なく演奏しているストリートミュージシャン達には、そういった正式なイベントに登録する経済的な余裕はない。ストリートアーチストが、路上のハンドメイドとギャラリーのアート作品の値段やチャンスに差があるのと同じだ。
 
 以前サンフランシスコのAcademy of Art University (アカデミーオブアートユニバーシティー)で写真のクラスを取っていた時、フィッシャーマンズワーフで演奏しているペルー人に頼んで写真を撮らせてもらった。テンガロンハットを目深にかぶり、シャイだけどクールな感じでギターを弾いていた。一人の時もあればインディオのパートナーと一緒に歌っている時もあった。何回か通っているうちに名刺を交換して、名前を教えてもらった。オークランドに住んで音楽をやっていたようだった。「ワイケチャ」と書いてあった。何年か後でフィッシャーマンズ ワーフに行った時に、その人を捜して、他のストリートミュージシャンに「ワイケチャ知ってる?」と聞いたら、「国に帰っている」と言われた。逆に「どうして、彼の先住民の名前を知っているのか?」と聞かれた。移民の人はアメリカ人っぽいニックネームを名乗り、本名や先住民の名前を名乗りたがらない事がある。これはストリートアーチストも同じ。みんなニックネームを持っていた。だから初めて会う、いわゆる「一見さん」の観光客に本名を明かす事はない。滅多に人に教えない先住民の名前を教えてくれた、と後で知って、ちょっと彼らと馴染んだ気になった。2014年11月に渡米した時に廻ってみた時も彼らはいなかった。既にペルーに戻っているのだろうか

参考サイト
ストリートフェアースケジュール

sf station.com


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