12/03/2014

More about street artists(ストリートアーチスト)

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     More about street artists
    (ストリートアーチストの基礎知識)

 
 「ストリートアーチスト」という言葉は日本ではあまり使われない。なんか「路上バンド」のイメージがするんじゃないかと思う。最近はアートマーケットのようなイベントが日本各地で行われている。出店者と話すと、各地のアートマーケットを廻って生計を立てている人もいたが、まだ一般的に「ストリートアーチスト」、とか「アート屋台」「ハンドメイド屋台」みたいなジャンルは、職業ではなく、趣味的にしかられていないのではないかと思う。


 アメリカでもどこの街でもある訳ではないが、フランスやメキシコでも野外で絵画を売って生計を立てているアーチストがいる。サンフランシスコの建築などもヨーロッパの影響を受けていて、市全体にパブリックアートや壁画が多くあったり、美術館や美術学校が多くあったりして、クリエイティブな雰囲気が漂っている。サンフランシスコ市でもアートコミッション(美術委員会)が「ストリートアートプログラム」を企画、運営している。趣旨はストリートアーチストが自分で創ったものを売って観光客や市民を盛り上げること。日本でイベント的にやっているような、年に数回とか1ヶ月に1回のペースではなく、毎日決まった場所で、決まった時間に出店する。毎日出店するかどうかは出店者次第だが、それで生計をたてている限り、毎日出ないと生活が成り立たないので、大抵の登録者はそれが職業かのように出てくる。夫婦や家族でやっている場合は、家族が他の仕事をしている場合もある。ただ現地の人も一般的にストリートアーチストが、「それだけで生計を立てている」とか、「屋台収入だけの所得で税金を払っている」というと、ビックリする人もいる。

 ライセンス(出店証明書)を取るには、市庁舎にあるアートコミッションで面談をして、コミッションのメンバーの目の前で作品を制作するか、写真や絵画などは出来た作品を見せて、自分で創った作品ということを証明し、販売する作品のジャンルを登録する。証明書には売る物が書かれるので、それ意外は売ってはいけない。売る物を変える時はまた同じように作品を見せに行く。ライセンスがもらえれば誰でも売ることが出来る。誰でもと言うのは本当に誰でも。人種、学歴、ビザの有無すら気にされない。しかし指定以外の場所で販売したり、手作り以外の物を売ったりすると、最初は厳重注意だけだが、続けているとライセンスを取り消される。その時に、もちろん不法滞在であることが見つかると、国外追放になることもある。それでも簡単に誰でも販売許可が下りるので、多くの移民達が、ストリートアーチストになりたがる。

 売れる場所は、パウエル駅周辺、エンバーカデロ (Embarcadero) 駅上、メーシーズデパート横(ユニオンスクエアー手前)、チャイナタウンゲートの近く、フェリービルディング向いのジャスティンハーマンプラザ (Justin Herman Plaza)、ギラデリスクエアの向いのビクトリアンパーク (Victorian Park) などと場所が決まっている。毎朝アーチストが自主的に集まって、くじ引きで場所取りをする。道路上に番号が書いてあり、くじ引きで決まった番号の所で売るシステムになっている。販売時間は昼の12時から6時位だがコミッションで月単位、半年単位でライセンス代(出店料)を払っているため、来る日や時間は人それぞれ。屋台の大きさ、車の有無などによっても開店の時間は変わってくる。パウエル駅周辺は、アクセサリーなどの雑貨、ジャスティン ハーマンプラザは絵や写真や服飾、ビクトリアン パークでも絵や写真があるが、観光客相手の似顔絵描きも多い。ジャンル分けはコミッションで指定されている訳ではないが、暗黙の了解で同じところで同じジャンルの作家が集まっている。絵や写真のテーマは、やはりサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ、アラモスクエアーのビクトリアンハウス、チャイナタウン、などのサンフランシスコの観光地の作品が多い。

 そんな成り行きも知った上で、いろいろなエリアを廻って気軽にアートマーケットを見てみるのも面白いと思う。

参照
- sf art commission street art program
- サンフランシスコの市街地図
- アートベンダーの知合い



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